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(1)地域を取り巻く環境

位置等

○本地域は河津都市計画区域の東部に位 置し、見高浜地区、長野地区、見高入 谷地区(一部)から構成されます。

○平成22年の人口・世帯数は、1,455人、

551 世帯となっています。世帯数は、

ほぼ横ばいの状況となっていますが、

人口は減少が続き、平成 7 年から 22 年にかけて約350人が減少しました。

土地利用

○地域の大部分が森林や農地となっています。

○地域東部(朝日台、長野)の比較的緩やかな丘陵 地、台地には、まとまりある農地が広がり、農地 の中に点在するように集落地が形成されています。

○国道135号と海岸に挟まれた海岸沿いには、旅館 や民宿などが立地する今井浜温泉地や集落地が形 成されています。また、今井浜海岸駅の背後に広 がる丘陵地、山地には、ホテルや旅館、企業の保 養施設の立地、別荘地としての利用がみられます。

しかし、バブル経済の崩壊以降、保養施設や別荘 地としての利用は減少しています。

○相模灘に面する海岸線一帯は、富士箱根伊豆国立 公園に指定されています。白砂青松の今井浜海岸 や漁港、岩場など変化に富んだ美しい海岸が形成 されています。今井浜海岸は良好な海水浴場とし て夏のシーズンには多くの海水浴客でにぎわいを みせているものの、その数は減少傾向にあります。

土地利用に関わる主な法適用状況 農業振興地域

富士箱根伊豆国立公園 海岸保全区域

▲見高浜の集落

179 9

1621

1539

1455 590

545 553 551

1,000 1,200 1,400 1,600 1,800 2,000

H7 H12 H17 H22 (人)

400 500 600 (世帯)

人口 世帯

資料:国勢調査(見高浜、長野、見高入谷の合計)

該当する地区 見高浜地区、長野地 区 、 見 高 入 谷 地 区

(一部)

都市施設

○主要幹線道路の国道135号が海岸沿いを通過しています。

○集落地内の生活道路は、基幹農道の整備や老朽化に伴う破損・損傷に対する修繕などは行われ てきましたが、計画的な拡幅整備などは遅れており、ほとんどが幅員の狭い道路となっていま す。

○公共交通は、今井浜温泉、今井浜海岸の最寄り 駅となる伊豆急行線今井浜海岸駅が設置され ています。また、国道 135 号および町道見高 入谷1号線が自主運行バスのルートになって いるものの、運行本数は限られています。

○地域内には地域住民の身近な遊び場、憩いの場 となる公園や広場は整備されていません。

○地域内の主な公共公益施設として東小学校、東 河環境センター、主な観光施設として今井浜海 水浴場、伊豆見高入谷高原温泉などがあります。

○伊豆今井浜病院(2次救急医療機関)が完成し、

地域医療の核として期待されます。

主な都市施設

・交

鉄道 伊豆急行線(今井浜海岸駅)

国・県道

(1路線) 国道 135 号

都市計画道路

公園・緑地

都市公園

その他の主な公園

主な緑地

官公庁施設

教育施設 東小学校

その他

東河環境センター 伊豆見高入谷高原温泉 伊豆今井浜病院

▲国道 135 号 ▲今井浜海岸駅 ▲東河環境センター

都市環境

○見高浜地区と見高入谷地区に急傾斜地崩壊危 険区域(各1箇所)が指定されているほか、

集落地の背後にある山間地の沢や川が土石流 危険渓流となっており、台風や集中豪雨時に おける土砂災害が懸念されます。また、海岸 に接する今井浜、見高浜の集落においては、

震災時の津波被害についても懸念されます。

○今井浜海岸は、白砂青松の美しい砂浜からな る良好な海辺の景観が形成されています。ま た、広大な相模灘の眺望を楽しむことができ ます。

○漁港付近の漁村の面影が残る集落地や台地、

丘陵地に形成された果樹園に囲まれた集落地、

山あいの別荘地、企業保養施設の集積地など、

様々な暮らしの景観が形成されています。

○豊かな自然環境とのふれあいや美しい自然景 観を楽しむことができる、河津城山ハイキン グコースや天城三筋山遊歩道が整備されてい ます。

▲今井浜海岸

災害防止に関わる主な法適用状況 急傾斜地崩壊危険区域(2箇所)

災害危険区域(急傾斜地崩壊危険区域以外)(2箇所)

主な景観要素 自然の景観

(みどりと水の 景観)

地域を取り囲む緑豊かな山々。

今井浜海岸。今井浜海岸から望む 相模灘。

果樹園等の農地。

歴史・文化の 景観

見高神社、真乗禅寺などの社寺。

段間遺跡。

暮らしの景観

下河津漁港と一体となった漁村の 景観。

山々、農地に囲まれた農山村集落 の景観。

今井浜の温泉地(ホテル)。

別荘地、企業保養地の集積地の景 観。

その他

(花や温泉など)

伊豆見高入谷高原温泉。

河津城山ハイキングコース、天城三 筋山遊歩道。

▲地域を取り囲む山々 ▲見高神社

◆ 東部地域 特性図 ◆

(2)地域づくりの目標

全体構想及び地域を取り巻く環境等を踏まえ、地域づくりの目標を次のように設定します。

保養地、農山村集落、漁村の面影が残る集落などの様々な暮らしが営まれてい る地域です。各地域(集落)を取り巻く環境や抱える課題を踏まえながら、生活 基盤の整備・充実、津波や土砂災害等に対する安全性の確保など、町民や観光客 が安全で快適に暮らし、過ごすことができる地域づくりを進めます。

海と山に囲まれた良好な環境の中で、

保養地、農山村集落、漁村の面影が残る集落などの

さまざまな暮らしを支え、育む地域

(3)地域づくりの方針

土地利用に関する主な方針

農地の保全

丘陵地、台地に広がるまとまりある農地を保全します。

◆取り組み◆

集落地における居住環境の改善・向上

沿岸部の見高浜の集落地や、丘陵地・台地に点在する集落地において、生活基盤の整備・改 善などを進め、居住環境の改善を図ります。

◆取り組み◆

農業振興策等との連携による、丘陵地・台地に広がる果樹園などのまとまりある農地の保全、遊休化 の抑制

観光との連携による市民農園や観光農園としての活用、農業・農村体験プログラム等の取り組みの検討 行政、農協、農家等との協働による、鳥獣等による農作物被害への対応の強化

~地域まちづくり検討会議での意見・アイデア~

みかんがおいしいのに、休んでいるみかん畑が多い。

田畑の耕作放棄地が多くなってきた。

遊休農地の活用として、農地の借り上げを行い観光農園として整備する。

畑を借りて農業をやりたい人もいる。農地の貸し借りが気軽にできるようになればよい。

耕作放棄地対策にもつながる。

見高入谷地区に農村体験ができる施設を。

サル、いのししによる畑の作物の被害が問題。鳥獣被害のために農業をやめてしまう人もいる。

集落地内の生活道路や用排水路、上水道などの生活基盤の改善・充実

建築物が密集し火災の延焼等が心配される見高浜の集落地における、幅員の狭い道路の改善、オ ープンスペースの確保などの安全対策

空家対策

~地域まちづくり検討会議での意見・アイデア~

緊急車両の通行が困難な道路が多い。

見高浜地区の集落内の生活道路の拡幅は難しい。町道見高浜線はバス路線でもあり、拡幅 が必要。

密集地における建物建設に関する町独自の緩和措置を。

長野地区では水利の問題が一番の課題。停電時に水道が止まってしまう不安がある。

見高浜地区は昔からの良好なコミュニティが残っている。長野地区では、組によって違う が、コミュニティの薄れも感じられる。

見高入谷地区では空家が増えている。今後は空家対策が必要。

今井浜地区における保養地・リゾート地としての良好な環境の保全・育成

美しい今井浜海岸に近く、大規模なホテルや旅館、企業の保養施設が立地する今井浜地区に おいて、体も心も癒される保養地・リゾート地としての環境を保全・育成します。

◆取り組み◆

ホテルやペンション、企業の保養施設の立地、集積の促進 保養地としての魅力の演出、イメージアップの検討

今井浜海岸の美しい景観、広大な相模灘の眺望の保全。町民やボランティアなどとの協力による、海 岸の美化活動、清掃活動の実施

サンシップ今井浜の跡地の新たな施設の適正な管理・運営。施設を生かした地域の活性化

~地域まちづくり検討会議での意見・アイデア~

バブル期に比べ、企業の保養施設は 1/3 程度まで減少している。また、今井浜海岸の海 水浴客も減少している。

民宿組合の加盟数も 80 から 20 程度まで減少しており、イベント等の開催が難しくなっ てきている。

夏以外の今井浜海岸の利用方法の検討及び PR。

何らかの活性化が必要。開発した土地に未利用地が残されている。

海だけでなく、森林浴が楽しめるような環境の整備・活用を。

以前は七子遊歩道をライトアップするなどの魅力演出、イメージアップの取り組みをして いた。

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